みず風呂

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「午前五時にピアノを弾く」レビュー

切ないメロディと儚げなイラストが特徴的なテキストADV「午前五時にピアノを弾く」をプレイしました。
1時間程度でさくっと読み終わる作品なので、時間がないアナタにもおすすめです。

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概要

朝の早い時間、午前五時くらいになると、この町にはときどき濃い霧が出る。
霧の濃い日に出かけて、それっきり帰ってこなかった――そんな話をときどき聞く。本当のことかどうかはわからない。でも、この町では霧の濃い朝に出かける人はあまりいない。​
山の中のログハウスに住む彼女は、そんな霧が好きだった。
霧の濃い朝は、いつも散歩に出かける。
でも、どうして霧が好きなのかというのはよくわからない。
だから、霧は好きだけれど、霧の朝は好きじゃない。
自分でもわからない何かに惹かれて、突き動かされるみたいに、彼女は霧の中をさまよい歩く。
(公式より引用)

本作は「霧」に覆われた朝、少女が散歩しながら様々なものに出会うというストーリー。霧という存在が幻想的でちょっと不思議な雰囲気を醸し出す。

特に何をするという目的は無く、また少女に関するエピソードも物語を読み進めることで徐々に明らかになっていくので、シナリオを読むというよりは雰囲気を楽しむゲーム。

儚げなタッチのイラストや美しいピアノのBGMでリラックスしてプレイできます。

 

ゲームシステム

霧に覆われた世界を、選択肢を選んで探索を進めるシステム。

選んだ選択肢によって「眠気」「渇き」「狂気」「充電」の値が変化し、どれか一つでもゲージがMAXになってしまうとゲームオーバー。
途中で拾うアイテムで値を下げたりもできるので、うまく調整しながら探索を進め、霧の晴れる8:00まで時間を進めることができれば次のストーリーに進めます。

失敗してもすぐにやり直せるので、何度かやれば誰でも問題なく読み進めることができるでしょう。
なので攻略要素があるというよりは、フレーバーテキストを楽しむ程度と考えてよいです。霧の立ち込めた不思議な世界を探索して物語の世界に入り込もう。

 

総評

さくっと楽しめる雰囲気たっぷりのADV。
本作、昨年出た終末系テキストADV「ナツノカナタ」を作ったところの2作目だそうです。「ナツノカナタ」も以前レビューしたので見てね。

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